カンボジア南東部スヴァイリエン州で今月4日、自転車で帰宅途中の6歳女児がオオスズメバチの群れに襲われて死亡した。女児は学校を出た後に食料品店に立ち寄っており、たまたま駐輪した場所にオオスズメバチが巣を作っていたのだという。
カンボジアの首都プノンペンから約130キロ南東に位置するスヴァイリエン州は、ベトナムと国境を有し農業の盛んな地域として知られている。そんなのどかな田園地帯で今月4日、6歳のリーム・リナちゃん(Riem Lina)がオオスズメバチの群れに襲われた。
自転車で帰宅途中だったリームちゃんは食料品店に立ち寄り、オオスズメバチの巣がすぐそばにあることに気付かずに駐輪して襲撃を受けていた。オオスズメバチはスズメバチの中で最も大きく、強力なあごと毒針を持つことから刺された時の痛みは尋常でないと言われており、リームちゃんがパニックに陥ったであろうことは想像に難くない。
大声で泣き叫ぶ声に気付いた人々が現場に駆けつけた時にはすでにリームちゃんは気を失っており、近くにいた両親が地元の病院に搬送したものの、その後転送された病院で5日の明け方に息を引き取った。『Mirror』によると、リームちゃんは30か所以上を刺されていたという。
リームちゃんの家族は「地元病院の医師らは事の深刻さに気付かず、早期に適切な処置を施しませんでした。設備が整った大きな病院に転送された時にはすでに手の施しようがありませんでした」と話しており、