海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】下半身の脱毛を断られたトランスジェンダー女性 「差別」と訴えるも却下される(カナダ)

1人のエスティシャンは仕事を辞めるところまで追い込まれたそうだ。

ところがこれにメスを入れたのが、アルバータ州に拠点を置くカナダの法的擁護組織「憲法の自由のための司法センター(The Justice Centre for Constitutional Freedoms)」だった。同センターのジェイ・キャメロン氏(Jay Cameron)は訴えられた5人のエスティシャンや弁護士と一体となり、法廷で次のように述べた。

「自宅をサロンとして経営して、今まで男性および男性器のブラジリアンワックスをしたことのない彼女達にそれを強要するべきではありません。それは食料品店に自転車で乗りこむのを承知するようなものです。」

「それに男性器の脱毛に対してのトレーニングを受けていないことや、彼女達の中には男性器に触れることが許されない宗教上の理由もあります。さらに自宅での仕事は幼い子供がいる場合、その子を守るための安全性にも問題があるでしょう。」

「彼女達に、無理やり男性器にブラジリアンワックスをさせることはできません。そして国がそれを女性に強要することは全くもって間違っていると言えます。」

公聴会に参加した人々も、キャメロン氏と同じ考えを持つ人が多くいたという。またトランスジェンダー活動家の一部も、この件についてヤニフ氏のサポートを拒否しているとのことだ。

最終的にBC州人権裁判所はヤニフ氏の提訴を全て却下し、5人のエスティシャンのうち3人にそれぞれ2千カナダドル(約17万円)を支払うように命じた。ちなみに5人は移民としてカナダに移住していたことから『Global News』では、ヤニフ氏が日頃から移民に対して不満を持っていたため、このような行動に出たのではないかと示唆している。

画像は『Global News 2019年10月23日付「Transgender woman denied waxing of male genitals wasn’t discriminated against: Tribunal」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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