中国の大型連休中に動物園で撮影されたカメの写真が拡散している。カメの甲羅には来園客が硬貨を投げ入れるためのカゴが貼り付けられており、「カメは金儲けのための道具なのか」「動物虐待だ」などといった怒りの声があがっているようだ。
今月7日、中国最大のSNS『微博(Weibo)』に投稿されたカメの写真が物議を醸している。広西チワン族自治区の南寧市にある南寧動物園で撮影されたカメの甲羅には、中国の国旗を立てた籐カゴがピタリと貼り付いていた。カゴの下には白い接着剤かテープのようなものがはみ出しており、甲羅からカゴがズレ落ちないように手が加えられてあるようだ。
この写真は自称サイエンス・ブロガーの「Tea-tia」さんが、今月1日に始まった国慶節(建国記念日)を祝う7日間の大型連休中に撮影したもので「金を巻き上げるためにカメの甲羅にカゴを貼り付けるのか」「カメは汚いタイル床の中に放り込まれており、一部のタイルは剥がれている。飼育員は見当たらないし、環境は最悪」と嘆きの言葉が添えられていた。
『The Sun』によると、これはアフリカ大陸最大種のリクガメである‟ケヅメリクガメ”だそうで、国際自然保護連合(IUCN)は絶滅の危険性が高い「危急種」に指定している。
動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)アジア」は、