昨今は電子タバコが広く普及し、欧米では10代の若者が使用することも珍しくないという。このほどアメリカで、電子タバコを3年間吸い続けていた少女が肺に深刻なダメージを受けて生死の境をさまよう経験をした。『New York Post』『fox13now.com』などが伝えている。
米ユタ州に住むマディー・ネルソンさん(Maddie Nelson、18)は、3年前から電子タバコをほとんど毎日のように使用していた。初めはニコチン含有ゼロのものを吸っていたが、その後ニコチン3ミリのものに増やしていったそうだ。彼女は「高校の誰もが電子タバコを吸っていた」と話している。
しかし今年の初め頃、マディーさんは食欲が無くなり、食べたものを吐いてしまうようになった。さらに7月27日の深夜に吐き気や嘔吐、背中の痛みに加え高熱のため病院に入院した。
マディーさんは深刻な急性好酸球性肺炎と診断され、炎症を起こした肺の中に多数の白血球の一種(好酸球)が浸潤して肺内部に液体が溜まっていた。X線検査でマディーさんの肺を確認した医師は「今まで確認した胸部X線検査の中でもっとも酷い症例だ」と驚いたという。
入院後もマディーさんの症状は悪化する一方で、遂には自分で呼吸することができなくなった。そのため7月31日に集中治療室に移され、