現地時間22日、ロサンゼルスの「マイクロソフト・シアター」にて第71回エミー賞授賞式が開催された。人気ドラマ『POSE/ポーズ』でおなじみのビリー・ポーターが、同性愛者を公言している俳優としてドラマ部門で初の主演男優賞受賞を果たし、新たな歴史を刻んだ。また数少ない“EGOT”にも一歩近づいたことでさらに注目を集めた。
今年2月に開催された第91回アカデミー賞授賞式の“タキシードドレス”や、5月のMETガラでの“太陽神ルック”、また6月の第73回トニー賞授賞式で見せた赤Xピンクの“子宮ドレス”など、その奇想天外なファッションで常に注目を集める俳優ビリー・ポーター(50)。現地時間22日にロサンゼルスで開催された第71回エミー賞授賞式では、アシンメトリーなツバが特徴の大きな帽子に70年代のディスコルックを彷彿させる「マイケルコース」のカスタムスーツを合わせて登場、全身に散りばめられたクリスタルと「オスカーハイマン」の豪華なジュエリーが一際目を引いた。
この日のポーターは、人気ドラマ『POSE/ポーズ』のプレイ・テル役で見事主演男優賞を受賞。同性愛者を公言している有色人種による同部門の受賞はエミー賞始まって以来の快挙だったことから、多数のメディアが「新たな歴史が刻まれた」とこのたびのビリーの受賞を大々的に報じた。
80年~90年代のニューヨークを舞台に、LGBTQの仲間達が舞踏会でファッションやダンスを競い合う“ボール・カルチャー”を軸に、登場人物達の生き様を描いた同ドラマは、同性愛者やトランスジェンダーの俳優が多数キャスティングされた話題作だ。ビリーはそんなボールで競う若者達の良き指導者、父親的な存在を熱演している。
ビリーは受賞スピーチで、