友達に誘われて口にした1錠のドラッグが、当時19歳だったジェームス・イエイツさんを死に追いやった。亡くなる直前、姉のナタリー・テイラーさんは集中治療室で生命維持装置に繋がれたジェームスさんの姿を撮影しており、弟の死後SNSに投稿した。ジェームスさんの死から1年が経過した今年8月、『New York Post』『The Sun』などが検視官の言葉やナタリーさんの投稿をシェアし、ドラッグの危険性について再度訴えた。
英ダービーシャー州在住のジェームス・イエイツさんは、母親が妊娠中に習慣的にアルコールを摂取していたことにより胎児性アルコール・スペクトラム障害を持って産まれてきた。亡くなる前の数年間は里親制度を利用しており、15歳から18歳まではダービーシャー州チェスターフィールドのオールド・ウィッティントンに住むジャッキー・カークさんのもとで暮らしていた。
そして昨年、ジェームスさんは里親のケアがなくても自分で重大な決断を下すことが可能であると判断され、友人と一緒に暮らすようになった。しかしこれが結果的には裏目に出た。
昨年7月23日に開催された音楽フェスティバルで、友人に合成麻薬‟エクスタシー(MDMA)”を勧められたジェームスさんは、1錠だけ飲み込んだ後に具合が悪くなり、チェスターフィールド・ロイヤル病院に緊急搬送された。医師らはなんとか命を救おうと最善を尽くしたが、ジェームスさんはドラッグの過剰摂取による多臓器不全により、翌24日の午前6時35分に死亡した。
姉のナタリーさんは8歳年下の弟の死後、