今まで元気だった我が子が死の淵をさまよい助かる見込みがないと分かったら、親は限られた時間の中で臓器提供の決断ができるだろうか。アメリカで9歳の少女が木登りをしている最中に転落し、頭に鉄筋が突き刺さった。医師らは少女を救おうと最善を尽くしたが容態は回復せず、事故から3日後に両親は苦渋の決断をした。『East Idaho News』『New York Post』などが伝えた。
アイダホ州マディソン郡レクスバーグに在住のシェイリーン・バーグソンちゃん(Shaylyn Bergeson、9)は7月29日、自宅裏で木登りをして遊んでいる最中に木から転落した。娘が外に出たまま帰ってこないことを心配した両親は、その日の午前中に警察に捜索願を出しており、シェイリーンちゃんは駆けつけた警察官らによって間もなく発見された。
シェイリーンちゃんは地面から突き出していた鉄筋の上に左後頭部から落ち、鉄筋が脳を突き刺していた。鉄筋が切断された後、アイダホ・フォールズの病院に搬送されたシェイリーンちゃんは、そこからさらにヘリコプターでユタ州ソルトレイクシティのプライマリー・チルドレンズ病院へと運ばれた。医師らは脳の圧力を下げるため頭蓋骨の半分を外す緊急手術を行ったが、シェイリーンちゃんは出血が酷く、両親は「手術が成功する確率は50%」と告げられた。
変わり果てた娘の姿に、