エレベーターによる事故は世界各地で発生しているが、南アフリカでは定期点検が行われているかわからないようなビルが多くなおさら危険だ。このほどヨハネスブルグのビルでエレベーターが故障し、女性が死亡するという痛ましい事故が起こった。『News24』などが伝えている。
事故が発生したのは6月23日、ヨハネスブルグにある26階建てビルで起こった。1階についた矢先にエレベーターのケーブルがいきなり切断、そのまま最上階までものすごい勢いで急上昇したのだ。当時、エレベーター内には40代女性と男性2人がいたという。
乗っていた男性の一人ズワレトゥ・マンバネさん(Zwelethu Mambane)は当時、食料品を買うために14階から1階へ向かった。エレベーターにはすでに女性が乗っていたそうだ。1階について降りようとした直後、エレベーターのドアが開いたまま突然急上昇し、最上階の26階にある天井に衝突してようやく停止した。マンバネさんはエレベーターのドアの隙間から自力で脱出したが、全身打撲のため病院に搬送された。マンバネさんによると、エレベーター内では女性が頭部から血を流して「死んでしまう」と繰り返し叫んでおり、体は動かせない状態だったそうだ。救急隊が駆けつけ、事故発生のおよそ1時間20分後に女性を救出しようとしたが、エレベーターは非常に不安定な状態で救助は難航し、残念ながら現場で息を引き取ってしまったという。一方でマンバネさんはすでに退院しているが、