台湾・新北市三峽区で走行中のバスのドライバーが脳卒中を起こし、バスを緊急停止させる事故が起きた。ドライバーの男性は発作後も約30秒間ハンドルをコントロールし、300メートル近く走行して路肩に停車、被害を最小限に止めたという。バスは緊急停車の際に近くに停めてあった原付バイク15台と地上用変圧器に衝突したが、幸い乗客や歩行者にけが人はいなかった。『自由時報』『TVBS新聞網』『三立新聞網』などが報じた。
事故があったのは3日の午前10時頃、三峽区復興路で台北客運939番のバスが歩道に設置されていた地上用変圧器と駐輪スペースにあった原付バイク15台に衝突して停車した。運転していたのは47歳の男性ドライバーで、発作が起き減速を試みたが衝突は防ぎきれなかったようだ。
当時、車内には30人あまりの乗客がいた。ある乗客は降りる停留所が近づいていたため、扉付近に立っていたそうだ。ドライバーが苦しそうな表情を浮かべ、しばらくするとバスが斜めに進み事故が起こったという。ドライバーと顔見知りの乗客がドライバーに声をかけに行ったところ、ドライバーは力なく座り、上手く話せなくなっていたことから慌てて通報したという。
駆けつけた警察と消防によれば、ドライバーは運転席に力なく座りながらも両手はハンドルを握りしめていたそうだ。病院での検査の結果、