運転中に突然の発作に襲われることほど怖いものはない。このほど中国で、長距離バスの運転手が走行中に突然意識を失い倒れた。幸いにも事態に気付いた2人の乗客らがハンドルを操作したため、バスは衝突を避けることができ乗客らの命が救われた。『Metro』などが伝えている。
山東省臨沂(りんぎ)市の高速道路を走行中の長距離バス内で、恐ろしい事態が起こった。バスの運転手が脳卒中を起こして倒れたのである。
運転席のそばに設置されている監視カメラには、バスを運転していた男性の意識が突然遠のき、ハンドルを握ったまま体がゆっくりと左側へ傾く姿が映し出されている。その後勢いよく反対側へ倒れ、シートベルトに支えられた運転手の体は宙に投げ出される形となった。
乗客のシェ・シャンパンさん(45歳)は、バスがガードレールを擦ったことに気付き「ひょっとして運転手は居眠りをしているのでは」と思った。そうであれば起こさねば大変と運転席へ向かうと、意識がなく倒れている運転手の姿を見て激しいショックを受けた。
シェさん同様、運転席にやってきたウー・ユェピンさんも緊急事態に気付き、2人は慌ててハンドルを握りバスが衝突事故を起こさぬようにと尽力した。幸いにも前後を走る車がなく、乗客2人は無事にバスを道路脇へ止め、