オールアジア人のキャストで話題になり、昨年大ヒットした映画『クレイジー・リッチ!』の女優ジェンマ・チャン(36)。まだまだハリウッドではアジア人の活躍が少なく、中国系イギリス人として育ったジェンマは、オーディションで役を掴むのに苦労したもよう。このほどジェンマが、アジア系女優としての葛藤を語った。
人種の多様性を求められるハリウッドで、『ハング・オーバー』シリーズの韓国系アメリカ人ケン・チョン、『オーシャンズ8』(2018年)に出演した中国と韓国の血を継ぐアメリカ人オークワフィナなど、アジア系の俳優の活躍が目立ってきた。ジェンマ・チャンもその1人で、現在日本で公開中の映画『ふたりの女王メアリーとエリザベス』や映画『キャプテン・マーベル』にも出演している。この3人は昨年、オールアジア人キャストで大ブレイクした『クレイジー・リッチ!』で共演していた。
しかしここまでのキャリアを築くには葛藤があったもよう。ジェンマは英誌『GLAMOUR』の「#EverydayIsWomensDay(毎日が女性デー)」号で、過去のオーディションについてこのように語った。
「私がオーディションに行くように言われた多くが、人種の役に特定されていたわ。でも『我々は君のこと気に入ったよ。君の台本読みは気に入った。でも、もう少し訛りをつけてくれない? 君はイギリス人っぽいから』って言われて。私みたいな(アジア)人はどんなふうに話すべきかっていう先入観があったのよね。」