5年ほど前に脳梗塞を患った後、再び会話能力を取り戻したイギリスの女性が、これまでの地元訛りではなくロシア人やドイツ人のような英語のアクセントで話すようになったという。『Liverpool Echo』『Metro』などが伝えた。
マージーサイド州リバプールに住むローズ・グリフィスさん(69歳)が、勤務中だったスーパーチェーン店「ASDA(アズダ)」で突然倒れたのは、2014年のことだった。
脳梗塞を起こしたローズさんは、利き手だった右側の動きだけでなく、会話能力や読み書き能力を一時的に全て失ってしまった。医師には「もう二度と歩行も会話も無理でしょう」と伝えられたローズさんだったが、「もう一度話せるようになりたい」という強い意思で厳しいリハビリを続けるうちに、再び歩行を学び、左手を使って文字を書けるようになった。
ところがローズさんの話し方が、脳梗塞前のリバプール訛りではなくロシア人英語のアクセントになってしまった。これは、脳梗塞などにより起こる珍しい医学的症状で「外国語様アクセント症候群」と呼ばれるものだそうだ。一般的に近似する地域訛りを特定付けられることが多いが、実際はそのように聞こえるだけであって、患者が新たに特定の訛りや他の外国語を習得しているわけではないという。これまでの強いリバプール訛りではなく、聞き慣れないアクセントで話すことに誰より驚き、戸惑ったのは、地元リバプール市内で生まれ育ってきたローズさん本人だった。
更に、そのロシア人英語のアクセントは東欧人が話す英語アクセントに変わり、