被害者にとって、交際相手や結婚相手からのドメスティック・バイオレンス(家庭内暴力)を公にすることは相当の勇気を要する。このほど英ロンドンで、交際していた女性に過度のジェラシーと支配欲を抱き、暴力を振るって有罪判決を受けていた男が3年間の懲役刑を言い渡された。『BBC News』『London Evening Standard』などが伝えている。
ロンドン北部ブレントに住む無職リース・ペンカート(20歳)は、2017年1月1日から2018年8月17日にわたって交際していた女性に身体的危害を加え、支配しようとした罪で実刑判決を受けた。
今年1月にハロー刑事法院で始まった15日間におよぶ裁判では、被害者女性がリースと交際し始めた当初は順調にいっていたことが明かされた。しかし交際して3か月経った頃になると、リースは女性が着ている服を指示するようになったという。Tシャツやスカートを着ることを止めるように伝え、何度も「浮気をしているだろう」と非難するようになった。
また、この頃からリースは暴力を振るうようになり、一度はあまりにも女性を強く殴ったために、本人の手が骨折するという事態まで起こった。さらに、リースから携帯電話を取り上げられメッセージを盗み見されたり、ソーシャルメディアのアカウントの削除まで強要された女性は、