妻が元気な赤ちゃんを出産した。しかし妻の非常にプライベートな部分にたびたび触れ、その内部をのぞき込んだのは“まさか”の男性産科医であった。男は怒り心頭に発してその産科医に向け拳銃を発砲した。このほどサウジアラビアで…。
分娩台に上がった女性の出産に立ち会い、赤ちゃんを取り上げて処置を行った産科の男性医師が、女性の夫により撃たれるという事件がサウジアラビアのリヤドで1か月ほど前に起きた。撃たれて集中治療室に運ばれたのは、ヨルダン人の父親とサウジアラビアの母親を持ち、「King Fahad Medical City」という大病院の産科に勤務していたムハンナド・アル・ザブン医師。現在も治療が続いているが、容体は安定しているという。
サウジアラビアのメディア『Sabq』が伝えているところによれば、夫は「妻が赤ちゃんを無事出産しとても感謝している。先生に直接お礼を言いたい」と言ってザブン医師への面会を強く希望。それが病院の庭で叶うと、夫は服の下に隠し持っていた拳銃を取り出し発砲した。逮捕された夫は警察の取り調べに対し、「あの男の医師には妻の体を触る権利などない。その病院には女医もいたのだから」などと供述したそうだ。
ザブン医師には世界から多くの同情の声が集まっているが、その一方で専門家の間では、彼が行った医療行為はコーランを無視したもので、無駄な衝突を避けるためにも彼は分娩に立ち会うべきではなかったという意見も多いもよう。サウジアラビアでは“女性は親族以外の男性に肌を見せるものではない。女性の体は女性の医師に診てもらう”という考え方が強く浸透しており、そのせいでこの国には女性医師が多いという。
出典:http://gulfnews.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)