イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-c-emma

【イタすぎるセレブ達】オスカー受賞ラミ・マレック、自身のルーツに触れた感動的なスピーチが共感呼ぶ

同作が世界中で受け入れられ、大きな反響を集めていることについて「それは人々が今、このような物語を渇望しているという証拠です」と力強く語った。

エジプトからの移民である両親のもとに米国で生まれたラミは、受賞後バックステージで行われた会見で「僕にはエジプト生まれの姉がいますが、子どもの頃、僕はそのことを隠さなくてはいけないと感じていました。周りにうまく馴染めず、自分は“よそ者”だと強く思っていたのです。成長するにつれ自分の素晴らしいルーツについて理解を深め、今では自分のルーツに誇りを持っています」と述べている。

また、「自分のような外見の俳優には、主役が回ってくるチャンスなんてないと思っていた」と打ち明けた。しかしフレディ・マーキュリーの本名が「ファルーク・バルサラ(Farrokh Bulsara)」だと知った瞬間、「(この役に)きっと自分も挑戦できるはず」と直感したという。

米国内で起こっている移民政策をめぐる分裂や、移民を犯罪やテロといったネガティブなイメージと直接的に結びつける報道があふれる中で、演じた役柄と自らの境遇を重ねたラミのスピーチは、“アメリカンドリーム”を追いかける多くの人々に勇気を与えたに違いない。

「決して平坦な道のりではなかったけれど、障害は乗り越えられるものなんだ。今、僕はこうしてバックステージに立ち、皆さんとこの受賞を祝福し合っている。それが何よりの証明になるはずだよ。」

ラミはこの会見を「この受賞の喜びは、夢を抱くすべての人達と分かち合いたい」と締めくくっている。

ゴールデングローブ賞に続き、アカデミー賞でも主演男優賞を受賞し、いよいよ名実ともに“Aリストセレブ”の仲間入りを果たしたラミ・マレック。今後どんな俳優へと変化を遂げて行くのか―彼の躍進には、人種や性的指向の垣根を越え、多くの人々から期待が寄せられている。

画像は『The Academy 2019年2月25日付Instagram「The legacy of Freddie Mercury lives on.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)

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