米時間24日、ロサンゼルスのドルビー・シアターにて、第91回アカデミー賞授賞式が開催された。移民の子であり、同性愛者であった「クイーン」のボーカリスト、フレディ・マーキュリーの生涯を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』で主演男優賞を受賞したラミ・マレックは、自身のルーツと重ね合わせながら感動的なスピーチを披露、トランプ政権下で国内の分裂が深刻化するなかでの温かいメッセージが多くの人々の共感を集めた。
クリスチャン・ベールやブラッドリー・クーパーといった“強敵”を抑え、第91回アカデミー賞主演男優賞を受賞したラミ・マレック(37)。抜群の歌唱力はさることながら、自身の前歯に被せた巨大な義歯からステージ上での過激なパフォーマンスに至るまでフレディ・マーキュリーの“完コピ”ぶりが話題を集めたが、彼の血の滲むような努力が実を結び、晴れてオスカー像を手にした。
壇上で受賞スピーチを披露したラミは「僕はもともとフレディ役の第一候補ではなかったけれど、結果オーライでよかったです」とジョークを披露、続いて制作陣への感謝を述べた。
そして「こんな素晴らしい出来事が待ち受けているかもしれないことを、幼い頃の自分に伝えたとしたら…カーリーヘアの“リトル・ラミ”はビックリしたでしょうね。あの頃のラミは、自分のアイデンティティーに思い悩む少年でしたから」と自身のエピソードを披露した。
ラミは「今、自分自身のアイデンティティーに悩んでいる皆さん、私たちは今回、臆することなく自分らしさをとことん追求し続けた同性愛者、そして移民を主人公にした物語を作りました」と『ボヘミアン・ラプソディ』について言及、