このほどイギリスから、過去およそ40年にわたり強盗を働き続けては有罪判決を受けてきた男のニュースが『Liverpool Echo』『St Helens Star』などで報じられた。この男、懲りずに再び強盗を決行したものの、6件の銀行強盗のうち現金の強奪に成功したのはわずか1件で、「リバプールで最低の銀行強盗」というあだ名がついてしまった。
マージーサイド州リバプールのケンジントンに住むテレンス・コール(61歳)は1977年の19歳の時、初めて強盗犯罪でブリストル刑事法院にて有罪判決を受け服役した。それ以降も40年以上にわたり、強盗を繰り返しては有罪判決を受けるという人生を送ってきた。しかし犯行のほとんどが未遂で終わっており、今回も14日間でリバプール市内を含めマージーサイド州にある銀行6件と賭け屋1件を襲ったが、ほぼ全て空振りだったようだ。
コールは、ギャンブルの借金2,000ポンド(約286,000円)を返すため昨年の11月21日、22日、23日と立て続けに銀行に押し入った。コールは小さなグレー色のヘアブラシの柄の部分をテープで包んで銃に見せかけ、職員に「金を出せ」と脅すも、口をマフラーで覆い隠していたことから声がくぐもっており、銀行スタッフはコールが何と言っているのか聞き取れなかった。さらに職員らはコールが持っていた“武器”が偽物であることに気付くと、