緊急通報に迷惑コールがあると、本当に助けが必要な人の救助に遅れが出てしまうことから「緊急通報は緊急時以外にしないで」と警告がなされているが、それでも迷惑コールが後を絶たないようだ。このほどイギリスの「East Midlands Ambulance Service(イースト・ミッドランズ・アンビュランスサービス 以下EMAS)」が対応する緊急オペレーター室に迷惑コールをし続けた2人が逮捕され、判決が下された。『Daily Record』『Shropshire Star』などが伝えている。
レスターシャー州モイラに住むヴィクトリア・クロス(22歳)は、昨年のクリスマスから今年にかけての約2週間で200回以上もの迷惑コールを999(緊急通報番号)にかけ、逮捕された。
このほどクロスの声が録音された音声がメディアに公開されたが、クロスは999のオペレーターに笑いながら「ハロー。緊急事態じゃないから救急車は必要ないの」「退屈だからかけてんのよ」「他人がどうなろうと知ったこっちゃないわ。私は自分のことだけ気にしてるの」「このまま朝の5時までかけ続けるわよ。わかった?」などと発言。一度は「コカイン20グラムを摂取した」と通報してきたことから、救急隊員2名がクロスの自宅に向かうと「ドラッグなんてやってない」と言い放ち、救急隊員に会うことを拒否したという。やがて度重なるクロスからの迷惑コールを深刻に受け止めたオペレーター室は、クロスの電話番号をブロックした。それに気付いたクロスは、別のSIMカードを買い、携帯電話から再び執拗に999へ迷惑コールをかけ続けたのだ。
EMASのスタッフによると、