高くて揺れる不安定な吊り橋のように緊張や恐怖を感じる場所では、一緒にいる人に恋愛感情を持ちやすくなると言われる「吊り橋効果」。そのような場所では心拍数が上がってドキドキするが、それを恋によるドキドキだと人は錯覚してしまうそうだ。このような条件を満たす場所のひとつが「お化け屋敷」だろう。そのお化け屋敷と男女の心理に関する調査が先日実施された。「吊り橋効果」は本当なのだろうか。
全国の20~40代の男女500名にティフォンが実施したこの調査では、まず「異性といてどんな瞬間にときめくのか」男女別に聞いた。すると男女共に「密室で二人きりになった」(男性:46.8%、女性:38.0%)がトップに。2位には「目が合った」(男性45.6%、女性37.2%)がランクインし、3位は男性が「たまたま身体の一部が触れた」(40.4%)、女性は「LINEやメールなどの連絡がきた」(34.8%)と男女で分かれた。4位は男女ともに「話が盛り上がった」(男性31.6%、女性33.2%)であり、全体的に見て男女で特に大きな違いはないようだ。つまり、自分がときめくことを異性にすれば、相手も同様にときめく可能性が高いと言えそうだ。
男女ともに「ときめく瞬間」として1位になった「密室で二人きり」のシチュエーション。「お化け屋敷」は密室ではないものの、暗がりが多いので二人きりのような感覚で、さらに一緒にドキドキすることで「吊り橋効果」が期待できる。怖くて寄り添って歩けば自然とスキンシップもとれそうだ。では、実際にお化け屋敷で異性を意識した経験がある人はどの程度いるのか。異性と一緒にお化け屋敷などのホラー施設に行ったことがあると回答した人に、ときめいた経験があるかどうか聞いてみた。すると、「ある(毎回ある・何回もある・ある)」と回答した人は45.0%と、約2人に1人がお化け屋敷などのホラー施設でときめいた経験があることが判明した。
具体例を見てみると、男性では「本当に怖がっているところが、ちょっと守りたくなるような感情をいだいた」(神奈川県・27歳)、「普段はホラーに対して怖がらない彼女が怖がっていた時」(熊本県・26歳)、「彼女からしがみつかれて頼りにされたとき」(山形県・48歳)、「驚いて自分に抱きついてきたこと。 手を繋いでと言われたこと」(福島県・37歳)などの経験談が寄せられた。男性は、