海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】マクドナルドで32年間働き続けた50歳ダウン症男性が退職(豪)

「障害を抱える人を差別しない」という社会があるからこそ、障害者であっても職場で働き続けることができる。しかし現実的にはまだまだ世間の障害者への壁は厚く、このように理解ある職場は少ないだろう。このほどオーストラリアのマクドナルドで、18歳の時から32年間働き続けたダウン症の男性が退職したニュースを『Stuff.co.nz』『Mirror』などが報じた。

豪ニューサウスウェールズ州シドニー西部ノースミードのマクドナルド店には、地元のアイコン的存在として知られた人物がいた。

ダウン症で生まれたラッセル・オグレイディーさん(50歳)は、18歳の時から32年にわたり地元のマクドナルドで働き続けてきた。このたび50歳を迎えたラッセルさんは、ついに退職の日を迎えた。

1986年にラッセルさんがマクドナルドで働き始めたのは、豪政府の雇用取り組みを支援する『Job Support(ジョブサポート)』のプログラムがきっかけだった。Job Supportでは、知的障害者らが可能な限り職場で訓練を受け、仕事を維持させていくことを目的とした雇用支援対策を行っており、ラッセルさんは当初、職業訓練研修生として働き出したものの雇用側がスキルを高く評価し、そのまま勤務を継続することとなった。

ラッセルさんは、テーブル周りのゴミを奇麗に片付けて拭き掃除をするだけでなく、

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