今月8日、加州北部で発生した山火事「キャンプ・ファイアー(Camp Fire)」。17日には米トランプ大統領が被災地の視察に訪れたのだが、そこで被災地名を何度も言い間違えるという失態を見せ、国民から再び大ひんしゅくを買うこととなってしまった。
カリフォルニア州の山火事史上最悪の事態を招いた「キャンプ・ファイアー」。現在までの最新情報では、この「キャンプ・ファイアー」でおよそ11000の家屋と400の企業が全焼、死者は77名、また行方不明者数は993名にのぼると伝えられている。ドナルド・トランプ大統領は山火事発生から9日目の現地時間17日、とりわけ被害の大きかった“パラダイス(Paradise)”地区、そしてロサンゼルス近郊で発生した「ウールジー・ファイアー」の影響を受けたマリブ地区を視察した。
「楽園」と名付けられたパラダイス地区は、サンフランシスコのおよそ280km北に位置する、人口2万6000~2万7000人を擁する小さな街だ。トランプ大統領はほぼ全滅してしまったこの焼け跡について「ニューヨークやワシントンD.C.から被災地の模様を見ていたが、実際に現地に足を運ぶまでこの被害を本当の意味で理解することはできない」とコメントした。続けて大統領は「“プレジャー(Pleasure)”で目にしたこの様子は…今思えばなんて皮肉な名前なんだろう」とつぶやいたのであった。
“プレジャー”とは英語で「喜び」という意味の単語だが、どうやらトランプ大統領は被災地“パラダイス(Paradise)”の地名を“プレジャー(Pleasure)”と勘違いしてしまったようだ。同地をこの名で2度も連呼し、最後には呆れた取材記者に「“パラダイス”です」と訂正されるはめになった。
こともあろうか、カリフォルニア州史上最悪の大惨事となった山火事の被災地名を誤ってしまった大統領には、多くの国民が嫌悪感をあらわにした。Twitterには、