加害者の年齢が12歳であったとしても、被害に遭った遺族としてはどれほどの年月が経過しても事実を変えることなどできず、大切な子供の命を奪った犯人は憎むべき存在であろう。しかしこのほど、その加害者の男が法務省を相手に「刑期が長すぎる」として多額の損害賠償を求めて訴訟を起こしているという。これに被害者の母親はメディアに怒りを露わにした。『Mirror』などが伝えている。
今から37年前の1981年、当時8歳だったジョン・マーティン・マックリーン君がアイルランド市民であるカール・ドイルに殺害された。当時ドイルは12歳であったが、遊び仲間だったジョン君をコンクリート片で殴打し、プラスチックの紐で首を絞めて殺害。遺体をバーミンガムのゴミ置き場に捨て、凶器にしたコンクリート片をジョン君の血まみれの頭の上に廃棄するという残忍な犯行に及んだ。
この事件でドイルは無期懲役の判決を受けたが、1990年に仮釈放が認められ出所となった。しかし2005年には、火炎瓶攻撃という事件を起こし、再び3年と4か月の実刑判決を下された。仮釈放中の再犯であったことから、判事は今度の仮釈放の時期は仮釈放委員会に委ねることを定め、以降のドイルは今に至るまで13年間刑務所を出ることはなかった。
そんなドイルは現在、この刑期を不服として法務省と仮釈放委員会を相手に100万ポンド(約1億4,700万円)の損害賠償を請求しているという。今年2月になされたドイルの申し立ては、