まだ2歳にもかかわらず、末期のがんで余命1か月となった男児。最期の時を一緒に楽しく過ごそうと早めのクリスマスを準備した男児の一家には、多くの人々からカードや様々なクリスマスの飾りつけが寄せられている。男児の父親は人々の厚意に深く感謝し、このほどその心情をFacebookなどに綴った。『indy100』『FOX19』などが伝えている。
米オハイオ州シンシナティのコールレイン在住のブローディー君(2歳)を病が襲ったのは、今年5月5日のことだった。
それまでは元気に過ごしてきたブローディー君だったが、頻繁にふらつくようになり、両親が医師のもとへ連れて行くと極めて稀な脳と脊椎のがんに罹っていることがわかった。ブローディー君は脳4か所と脊椎1か所を多層性ロゼットを有する胎児性腫瘍(ETMR)に侵されており、急遽シンシナティ子供病院に入院した。
98日間の入院中はきつい治療も試みられたが残念なことに成功とはならず、先月に一家は医師らからブローディー君の余命は2か月と宣告された。その後ブローディー君は退院し、残り1か月となった人生を家族と一緒に過ごしている。
悪夢のような宣告を受けた後、ブローディー君の家族は一足先にクリスマス準備をすることを決意した。家族にとってクリスマスはいつも特別なイベントであり、ブローディー君の命が今年いっぱいももたないのであれば、何としてでもクリスマスを見せてやりたいと願ったからだった。
今月に入り、ブローディー君のことをソーシャルメディアなどで知った人や近隣住民、友人らがクリスマスの飾りつけやカードなどを一家に寄付してくれた。たくさんのライトやディズニーキャラクターが家の中や外に飾り付けられ、初めてのクリスマスカードを受け取ったブローディー君はとても楽しそうだ。幼いゆえに、自分が病に侵されていることや余命僅かであることなど知る由もなく、笑顔を見せている。ブローディー君以外にも妻のシャイロさんとの間に5人の子を持つ父親のトッドさんは、ブローディー君のために設けられたFacebookアカウント『Team Brody』やクラウドファンディングサイト『GoFundMe』のアカウントで感謝の言葉を述べるとともに、