まだまだ元気な高齢者も多いが、年とともに耳が遠く目も見えにくくなり感覚が鈍る状態での運転はやはり危険極まりない。アクセルとブレーキを踏み間違えるという一瞬の誤りが、他人を巻き込む事故を引き起こすこともある。このほどイギリスで、運転歴76年という91歳の女があろうことか飲酒運転による衝突事故を起こした。幸いにも他人が巻き込まれることはなかったが、女は法廷で「もう二度と車を運転しない」と誓ったという。『Mirror』『The Sun』などが伝えている。
エセックス州ウェスト・マーシー在住のポーリーン・ホリガン(91歳)は6月3日の午後8時15分頃、同州コルチェスターをアウディA3スポーツバックで走行中、車止めポールと街灯柱に衝突する事故を起こした。現場に駆けつけたコルチェスター警察がポーリーンにアルコール検知器で2度にわたり検査をしたところ、呼気100ミリリットル中のアルコール濃度が47マイクログラムで、法定限度の35マイクログラムを超えていることが明らかとなった。ポーリーンは逮捕され同警察署へと連行されたが、警察の指示に素直に従い、酔ってコントロールを失ったと供述したという。
7月9日、コルチェスター治安裁判所で行われた裁判に出廷したポーリーンは、飲酒運転を認めた。76年の運転歴を持つポーリーンは、これまで事故を起こしたことがなく裁判に出廷したこともなかったという。弁護人は法廷でポーリーンが書いた反省文を判事や裁判官に手渡し、「被告は今回の件を深く反省している」と述べた。
数日後に92歳になるというポーリーンは、