2016年12月、アクセルとブレーキを踏み間違えるという不注意により、1人の女性の命を奪い1人の男性には重傷を負わせた68歳高齢者の女。このほど裁判で2年の懲役刑が下されたが、判事の「68歳にしては厳しい判決」という言葉に世間は「甘すぎるだろう」と批判の声があがっている。英メディア『Mirror』『Metro』などが伝えた。
2016年12月8日の午後3時26分、英バークシャー州ウッドリーに住むパートポール・ソール(68歳)は、レディングの混雑した住宅街の道路を時速約48kmで走行中、アクセルとブレーキを踏み間違えて歩道に大きく乗り上げ、そこを歩いていた女性と男性の2人を撥ねた。
事故の映像では、ソールの運転していた黒のフォード・フォーカスが対向車線手前から突然スピードを出して現れ、前を走っていたバスの横をすり抜けて歩道に突っ込んでいる。その後2人の通行人を撥ね、激突したレンガ壁の中に埋もれるようにして車は停止し、事故現場を目撃した他の車の運転手らが走り出てくる姿や、フォード車から降り立つソールの姿が捉えられている。ソールは頭に手をやり、駆け寄る人々らに「瓦礫の中に既に女性が倒れていて、私は何も悪いことはしていない」「ブレーキが利かなくなった」と口にしたという。ソールは警察署に連行される前に病院に搬送され、検査を受けたようだ。
ソールの不注意運転により事故に巻き込まれたのは、20歳の男性と44歳の女性だった。男性はこの時昼休みで外に出ており、ソールの車に撥ねられて走っていたバスの側面に体を投げ飛ばされた。その後立ち上がろうと試みたが、両脚にその後の人生を変えてしまうような重傷を負ったことがわかり、病院へ搬送された。しかし44歳の女性は不運にもソールにより命を奪われてしまった。
この女性ソナタ・ソーリティテさんは、姪の家の近くで撥ねられた。事故を知った姪がすぐに外に飛び出し、車の下で動かなくなったおばの姿を発見した。ソナタさんはリトアニアから旅行で姪家族に会いに来ており、旅先での不慮の事故に巻き込まれてしまったのである。
1人に重傷を負わせ、1人の命を奪ったソールの裁判が、