ペットを家族のように可愛がる人は多い。しかし伴侶とペットのどちらを選ぶかという局面に立った時、あなたならどうするだろうか。このほどイギリスに住む犬好きの女性が夫に犬か自分かの選択肢を突きつけられて、犬を選んだという。『real fix』『Metro』などが伝えている。
サフォーク州バーナムに住むリズさん(49歳)が夫マイク・ハスラムさん(53歳)と出会ったのは、リズさんが16歳の時だった。高校卒業後にマイクさんと暮らし始めて1991年1月に結婚し、息子のオリーさん(22歳)を授かった。7年前に今の家に家族で引っ越してきたリズさんは、広大な敷地内でペットホテルを経営することを思い立った。リズさんは母がウエスト・ハイランド・ホワイトテリアのブリーダー、父はペットフード会社の経営者という環境で育っており大の犬好きで、人生のほとんどを犬と一緒に過ごしてきたのである。
リズさんはペットホテルを運営する一方で、ブルテリアの救済・保護団体「BedforBullies」を立ち上げ、引き取り手のいないブルテリアの里親となった。ボランティアネットワークを利用して世界中からブルテリアの保護に努めてきたリズさんは、現在30匹のブルテリア、オウムとコンゴウインコを1羽ずつ世話している。常に犬を優先するリズさんの姿を長年見続けてきたマイクさんは、自身も仕事に熱中するようになりリズさんのことを顧みなくなった。また、家に次から次へと犬を引き取って来る妻に我慢の限界を感じ、夫婦関係の修復不可能を悟ると、1年半前にリズさんのもとを去って行ったそうだ。
「夫は、『自分と犬とどっちが大切なんだ』と選択を迫りました。25年も一緒にいて、私には犬を諦める意思などないということを夫は知っていたはずです。でも家に犬が増えすぎて、夫は我慢の限界を感じたのでしょう。出て行ったのは夫の意思です。別れる前は『パスポートを取って夫婦で旅行に出よう』とばかり言っていました。でも犬を放っては行けません。だから結局、私たちは別々の道を歩むことにしたのです。正式にまだ離婚をしていませんが、夫が出て行ってからは何の音沙汰もありません。」
リズさんは一日のうち18時間を犬に費やしている。日に4回散歩に連れて行き、脳障害や聴覚・視覚障害など健康上問題を抱える15匹の犬の世話もあり、