「人としての倫理観はどこへ行ったのか」―このほどイタリア北部で、地元ニュースジャーナリストによって撮影された1枚の写真が物議を醸している。英メディア『BBC News』『Metro』などが伝えた。
5月26日、イタリア北部ミラノ近郊のピアチェンツァで、ニュースジャーナリストのジョルジオ・ランブリさんが衝撃的な写真を撮影した。
それは駅のプラットフォームで、ひとりの男が事故現場を背景にVサインを出して自撮りをしている姿だった。男の背後には、電車事故に遭い線路と線路の間に横たわっている女性と彼女を取り囲む救助隊らがいた。
地元メディアでは、この女性がどのようにして事故の被害に遭ったのかは明らかにされていない。電車のドアを開閉するためのコントロールシステムに欠陥障がいが発生していたため、女性は誤ったドアを開けて電車から落ちてしまったという報道や、電車が発車しようとしていたところへ女性がプラットフォームに滑り込み電車に飛び乗ろうとしたために電車に挟まってしまったという報道など、複数の説があるがいずれも明確ではない。ただ、女性は偶然この不慮の事故に遭い、片脚を切断しなければならない事態となってしまったようだ。
そんな被害者を救助している最中に、