自然豊かなウェールズにある、落差73メートルという極めてダイナミックな滝。その中間から不測にも幼い男児が転落し、最悪の事態が予想されたにもかかわらず男児は一命をとりとめた。しかも彼が転落したポイントは…。奇跡が起きたと話題を呼んでいる。
英ウェールズ北部のスランライアドル=イム=モホナントにある「ピスティス・ライアドル(Pistyll Rhaeadr)」という大変有名な滝。「ウェールズの七不思議(Seven Wonders of Wales)」の1つでもある。13日午後1時ごろ、リバプールから家族とともにそこを訪れ、滝の下方から上に向かって登っていた3歳の少年が高さ45メートルの地点で足を滑らせ転落した。英メディア『Metro』によれば、そこは柵のない危険な場所で周囲からも大きな悲鳴があがったという。
その異変に気付いたのは近くで「Pistyll Rhaeadr Restaurant and Tearooms」を経営するフィル・フェイシーさん。メディアの取材に「人が絶叫する声が聞こえたため外に出てみたところ、滝つぼから小さな男の子を救出しようとしている男性の姿が見えました」と語っている。彼が現場へ駆けつけたところ、男児はちょっとした滝つぼから這い出そうと頑張っていた。途中の岩肌に体を強打していたらひとたまりもない。滝つぼにダイレクトに落ちたことが不幸中の幸いであったとはいえ、その水深もたった61センチである。
さらにもう1つ奇跡的なことが起きた。男児を救おうと手を伸ばしていた叔母が足を滑らせ、