この乗客は、飛行機での旅は初めてだったのだろうか…。このほど中国で、目的地に到着した飛行機からの降機を待っていた男性が、緊急時でないにもかかわらず非常口を開放するというとんでもない行為に出た。『The Independent』『South China Morning Post』などが伝えている。
中国メディア『Thepaper.cn』が4月30日に報じたところによると、海南島の三亜市から四川省綿陽市にある綿陽南郊空港へ飛んだ「雲南祥鵬航空(ラッキー・エア)」の機内で、チェンという25歳の中国人の男(苗字のみ公表)がとんでもない失態を犯してしまったようだ。
チェンは飛行機が目的地に到着し機内で10分ほど降機を待っていたが、「新鮮な空気を吸いたい」と思い座席横にあったドアのハンドルを下げた。これにより非常口が開放されてしまっただけでなく、非常口に設置されていた脱出用シューター(緊急脱出スライド)をも作動させてしまったのである。
CA(客室乗務員)らはすぐに警察へ通報し、チェンは空港警察に逮捕された。その後、綿陽公安局に身柄を引き渡されたチェンは「機内がとても混んでいて暑かった。だから自分の横にあったハンドルを下げただけ。そうしたらドアが外れたのでパニックになった。非常口だとは知らなかった」と話したという。航空施設を許可なく移動・撤去させたとして、チェンは15日間の拘留を強いられ、更には航空会社への損害賠償費用7万元(約120万円)の支払いを命じられた。
今回、非常口が開放されるという異常事態により多くのフライト遅延を生じさせたことへの損害費用は、