EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】フライト中に非常用出口を開けようとした乗客、英語がわからずトイレと勘違い。(アイルランド)

アイルランドの上空を飛んでいた「ライアンエアー」のあるフライトにおいて、ポーランドから乗り込んだ乗客が非常用出口の扉を開けようとするハプニングがあった。「トイレだと勘違いした」と釈明している。

旅客機はサイズや型、そして非常用出口のドアの仕様もさまざま。多重ロックは当然だとしても、シロウトの手には負えないと思わせる重厚な扉が多い中で、シンプルな作りのものもある。今月11日、ヨーロッパ上空を飛行中の「ライアンエアー」の機内で、その扉を開けようと試みた乗客の裁判がダブリンで開かれ、ちょっとした話題になっている。

飛行機の安全運行を阻害する行為にあたるとして、降機とともに逮捕されたその客はポーランド国籍のトマシュ・ミュシャ(26)という男。トマシュにとって実はそのポーランド・クラクフ発アイルランド・ダブリン行きのフライトが人生初の飛行機体験。緊張をほぐそうとしてか搭乗前からかなりの飲酒量であった。そして上空を飛行中に尿意を催したトマシュは、座席後方に“トイレらしきもの”を発見。しかし彼が開けようとしたのは非常用出口で、空気圧システムの解除に手間取っているところでそれに気づいたクルーが制止した次第である。

このほどその裁判がダブリン地方裁判所で行われ、英語が理解できないトマシュには通訳がついた。そうした行為があったことと逮捕時に暴れたことを事実だと認め、「上空でもしもそのドアが開いたら大変な事態になっていたことも分かる」としながらも、トマシュは初めての飛行機でトイレに関する知識がなく、悪意はなかったことを主張。厳重注意を受けた上で罰金200ユーロが科せられた。

実に多国籍の人々が利用するようになっている飛行機である。海外のエアラインではトイレについて「LAVATORY」の表示のみという機材が多いため、いつかこのようなことが再び…という気がしないでもない。

※ 画像はイメージです。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)