ありのままの動物の姿を堪能できるという醍醐味があるアフリカ・サファリには、世界各地からの旅行者が絶えない。このほどアメリカ人の男性が、タンザニアの国立公園を訪れた際になんとも貴重な体験をしたという。『KOMO』『news.com.au』『Metro』などが伝えた。
自然保護を目的に設立され、1981年にユネスコ世界自然遺産にも登録されたタンザニア北部のセレンゲティ国立公園。そこを訪れた米シアトルに住むブリットン・ヘイズさんら一行は、ゴル・コピエ(Gol Kopjes)地域でチーター3頭のハンティングシーンを見ようとSUVを近づけた。
すると車に好奇心を持った1頭のチーターが近寄り、SUVのボンネットに飛び乗った。車内全員がボンネット上のチーターに目を奪われていた時、なんと別のチーターが開いていたSUVの窓から後部座席に入り込んだのである。
「数頭のチーターが車に興味を持っていることに気付いたのですが、その時にはすでに発車できる状態ではありませんでした。チーターを刺激したくなかったからです。ボンネットに飛び乗ったチーターがクンクンと匂いを嗅いでキョロキョロと見まわしていた時に、きょうだいと思われるチーターが後ろの席に飛び乗ってきました。私たちが危険な存在でないかどうか確認するように、私たちの匂いを嗅ぎ始めたのです。」
至近距離で前後をチーターに囲まれ、ブリットンさんたちが乗った車内には一瞬にして緊張が走った。サファリガイドのアレックスさんは、ブリットンさんに落ち着くように伝え、決してチーターと目を合わせず刺激しないようにと注意を促した。更にはチーターの好奇心がなくなるまで、ゆっくりと呼吸するように指示した。
その時の様子は同行者のピーター・ヘイステインさんにより録画されているが、