南アフリカに棲息するゾウ、ライオン、サイ、ヒョウ、バッファローといった「ビッグ5」の中でもなかなかお目にかかれないのがヒョウである。目撃することは稀だが、やはり危険が伴う。過去にツアーガイドなどが襲われているが、このたび6歳男児がヒョウに噛み付かれた。
4月26日、クルーガー国立公園に隣接するN’tsiri自然保護区で、6歳のケラン・デニー君がヒョウに噛まれてそのまま30メートルほど引きずられた。
ヨハネスブルグに住むケラン君は家族でこの自然保護区にあるコテージに来ており、事故当日はコテージ外で遊んでいたという。
コテージは4メートルほどの壁に囲まれていたが、その壁の上を歩いていたケラン君は突然現れたヒョウに飛びかかられた。ヒョウはケラン君の肩に噛み付くとそのまま引きずるように走り出す。少し離れた場所でランチをしていたケラン君の父親はその様子を見た途端、叫びながらヒョウを追いかけたそうだ。その叫び声を聞きつけて次々とコテージから人が出てくる様子に混乱したヒョウは、ようやくケラン君を離すと草むらに逃げていった。
父親の連絡により医師と看護師が駆け付け、縫合するなど迅速に傷の手当てがなされた。
リゾート地のマネージャーによると、ここ40年はこういった事故が起こっていなかったという。ヒョウは傷の歯型の大きさからオスのヒョウと見られている。
その後、ケラン君の傷は順調に回復しているが、背中には痛々しい牙の跡が残る。一部始終を目撃していたケラン君の兄ともども、一家の恐怖心は拭えないようだ。
出典:http://www.iol.co.za
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)