その完璧なルックスと美しい演技で、日本でもファンの多い平昌五輪米国代表のフィギュアスケーター、アダム・リッポン(28)。五輪会場でのインタビューや自身のSNSでのユニークな発言が注目を集め、ただいま世界中で人気急上昇中のようだ。
自身が同性愛者であることをオープンに語っていた、初の冬季五輪米国代表のアダム・リッポン選手。平昌五輪のフィギュアスケートでは団体戦で銅メダル、個人戦で10位に入賞するという結果を残した。4年前、オリンピックへの切符を手にすることができず、チームメイトの長洲未来(24)と一緒に悔し涙を流したアダム。今大会での自身のパフォーマンスを振り返り「夢のような結果が出せたオリンピックゲームだった」と語る姿には、実力を出し切ったという清々しさがあった。
ペンシルベニア州の貧しい母子家庭で6人きょうだいの長男として育ったアダム。5年前にカリフォルニア州に引越した当初は、なけなしの金をはたいてジムに入会した。その日食べるものに困るほどでの困窮ぶりで、ジムに置いてあるリンゴを盗んで食いつないでいたという。今月3日にはこんなツイートでこれまでの苦労を振り返っている。
「あの時、自分自身に言い聞かせたんだ。絶対に乗り越えてみせる。毎日一生懸命に努力して強くなる。どんな時も自分のベストの力を出し尽くすってね。」
平昌五輪の米国代表団長にアンチLGBT派として知られるマイク・ペンス副大統領が指名された際、「同性愛者の矯正セラピーに出資した、あのマイク・ペンスは受け入れられない」と副大統領を痛烈に批判したことで注目を浴びた。のちに『NBC Sports』のマイク・ティリコ氏とのインタビューで「副大統領との件も含めて、あなたのセクシュアリティについては色々と書かれていますが、演技の妨げになったと思いますか?」との問いに対し、「自分の信じる道を貫くことの大切さを母から教わりました。自分自身だけでなく、コーチやアメリカ、そしてチームメイトたちを代表している、そう言い聞かせながら、集中して滑りました」と答えた。
そんなアダムは2015年に同性愛者であることを公表したが、