キリスト教の伝統的祝祭の一つ「Epiphany(エピファニー 公現祭)」は 欧米やアフリカなど世界各地で行われる。だがポルトガルのある村では、一風変わったエピファニーの伝統行事が行われており、毎年その時期になると多数の抗議の声が寄せられるという。『ABC News』『CityNews Toronto』『Metro』など複数のメディアが伝えている。
クリスマス後の12日目に当たる1月6日をはさんでの2日間、ポルトガルのVale de Salgueiro(ヴェール・デ・サルゲイロ)の村では、両親が5歳ほどの幼い子供たちにタバコを吸わせることで有名のようだ。
住民らによると、この慣習は冬至の祭りやクリスマスの終わりを意味するエピファニーの行事の一環として数世紀にわたり受け継がれてきたが、子供の喫煙が何の象徴なのか、なぜ親たちは子供にタバコを買い与えて吸わせるのかはわからないそうだ。この村でコーヒーショップを経営しているギリェルミーナ・マテウスさん(Guilhermina Mateus、35歳)は、このように話している。
「なぜ自分の娘にタバコを与えるのかということについては、『そういう習慣だから』としか答えようがないし、理由など説明できないわ。それに特に害になるとは思わない。だって子供たちは本当に吸っているわけじゃないのよ。煙をすぐに吐き出しているわ。それにたった2日間のことで、他の日に子供たちはタバコを欲しがったりはしないの。」
エピファニーの祝祭は2日間に及び、今年は1月5日から6日に行われた。その間は皆で集まり焚火の周りでダンスを踊ったり、音楽演奏をしたり楽しく過ごすそうだ。また、King(王様)に選ばれた者は人々にワインやスナックなどを配るのだという。
Vale de Salgueiroの祝祭について著書を出版した作家のホセ・リベイリーニャさん(Jose Ribeirinha)は、子供に喫煙させるという慣習のルーツは不明としながらも、