イタすぎるセレブ達

writer : kohara

【イタすぎるセレブ達】『タイタニック』キャメロン監督苛立つ 「ジャックが死んだのは脚本に書いてあったから」

1997年の大ヒット映画『タイタニック』は今もなお人気が高く、公開から20周年を記念し12月には期間限定での公開を決定している米劇場もある。そんな中、「どうして主人公のジャックがあんなことに…」という疑問が再燃。一度はこれについて説明したジェームズ・キャメロン監督だがファンの納得が得られなかったゆえ、またしても裏事情を説明し苛立ちを露わにした。

貧しいながら情熱的な青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)と、家が破産寸前となったため母に強制され裕福な男性との結婚を約束するはめになったローズ(ケイト・ウィンスレット)。そんな2人が豪華客船タイタニックで出会い恋に落ちるも、船は氷山に衝突し沈没。冷たい海に放り出された2人だが、ジャックは客船から流れてきたドアを発見するとローズを乗せ、「しっかりと強く生き抜いてほしい」と懇願しながら絶命してしまうのだ。

しかし同映画のファンは、このシーンを観てから20年経つ今も「あのドアならジャックも乗れたのではないか」「一緒に生還させるエンディングの方が絶対に良かった」という声が噴出している。過去にそれを検証・実験する番組まで制作されたが、ジェームズ・キャメロン監督は「検証方法はデタラメだらけだった」と主張。一方でローズを演じたケイトは人気番組で「こう思うの。ジャックもあのドア(船の残骸)に乗れたのにって」とコメントしていた。どうにも止まらぬ「一緒にドアに乗れば良かった」というファンの意見に対し、キャメロン監督は『Vanity Fair』誌の取材に応じ、こう話している。

「私の答えは簡単だ。脚本の147ページに書いてあったからさ、ジャックは死ぬってね。芸術的な選択だったんだ。」
「簡単なことさ。あれ(ドア)は彼女が乗るのに十分な大きさしかなかった。ジャックは乗れなかったんだ。」

映画が公開になってから20年、今も「ジャックも乗れた」「生き残れただろうに」という議論が絶えぬことに、監督もいささか辟易しているもよう。「バカバカしいったらないね」とも述べている。

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