健康な3歳の孤児を引き取り、里親として養育をすること8年。母親となった40代の女は、子供にほとんど食事を与えずに衰弱させ、州政府から疾病手当を受け取っていた。里親になったのは“金”のためだけだったのか…。ロシアに住む女のとんでもない話題を『The Sun』『Mirror』などが伝えている。
ロシア東部マガダンに住むリューボフ・コロツコバ(Lyubov Korotkova)は8年前、当時3歳だった孤児バレリー君の里親になった。バレリー君を学校に行かせずホームスクーリングで育てたリューボフは、外に出る機会がほとんどなかったことをいいことに、小さな身体の里子に食事をほとんど与えなかった。
こうして骨と皮ばかりとなったバレリー君を、リューボフは病院に連れていった。しかし彼女の目的は治療ではなく、彼を“障がいのある子”として登録することだった。「あの子は珍しい胃の病気にかかっている。体重も増えず身長も伸びない」と医師をも騙し、薬を処方してもらったリューボフはその後、州当局に出向いてバレリー君を障がい児として正式に認定することに成功した。
バレリー君はリューボフから少量のお粥や魚などを与えられてはいたものの、食後に薬を飲まされ朦朧とさせられるなどの虐待を繰り返し受けていたものとみられ、11歳にして体重13キロ、身長104cmと5歳児の平均を下回るほどだった。
しかし夫にさえ真実を語らず、ひたすら悲劇の母を演じ続けたリューボフは、これまでに疾病手当や支援金として州政府から2万ポンド(約303万円)を受け取っていた。またチャリティ団体からの支援金も手にし、そのお金でせっせと贅沢品を購入していた。