自分の運転ミスで事故を起こした後、助手席の女性を見捨てて現場から去ると言う信じがたい男の話題がアメリカから届いた。救出の術が無かったとしても付近にいた人々に協力を仰ぐことができたはずで、ネット上ではこの男に対して批判の声が多々あがっているようだ。
今月13日の午前4時頃、米ニューヨーク州ブルックリン付近の高速道路で乗用車がコンクリート障壁に激突し炎上した。車は2007年製の日産インフィニティG35セダンで、スピードを出し過ぎコントロールを失ったものと見られている。運転していたのはサイード・アフメド(Saeed Ahmed、23)で、助手席にはハーリーン・グレワルさん(Harleen Grewal、25)が乗っていた。
その時、近くを走行していた何人かのドライバーが炎上する車の様子を動画に収めている。そこにはサイードが炎の燃えさかる車を放置し、通りかかったタクシーに乗って事故現場を去る様子が捉えられていた。
驚くことに助手席にはハーリーンさんが残されたままだった。後に到着した消防隊が火を消した後、焼け爛れたハーリーンさんの遺体を発見した。当のサイードは、タクシーでメイモナイズ・メディカル・センター(Maimonides Medical Center)に向かい、火傷した自身の首、腕、足の治療を受けていたそうだ。
『ABC7 Eyewitness News』によるとこの日、サイードとハーリーンさんはデート中だったことが報じられているため2人の間柄はまったくの他人ではないと思われる。しかしハーリーンさんを救助することなく現場を離れたサイードには、無免許運転、スピード違反、そして過失致死罪の罪に問われている。