日本テレビ系の水10ドラマ『奥様は、取り扱い注意』が10月4日よりスタートした。特殊工作員として世界を舞台に修羅場を乗り越えてきた菜美(綾瀬はるか)が、普通の生活に憧れて引退する。前職で培った外国語が堪能なことを活かして一流企業で働き始めた彼女は、OLにも飽きてきた頃に合コンで出会った他の男性とは違う魅力を放つ伊佐山勇輝(西島秀俊)と知り合う。やがて結婚した2人の新居はセレブな住宅街にあり、菜美はすぐにご近所の主婦・大原優里(広末涼子)や佐藤京子(本田翼)と親しくなった。
第1話ではそんなシチュエーションを追いながら、菜美が料理教室で知り合った主婦・水上知花(倉科カナ)がDVを受けていることに気づき事態が動き出す。「アクション・ホームドラマ」と謳われるが主婦たちを中心に家族に起きる問題を取り上げており、視聴者は菜美による“特殊工作員”仕込みのアクションと身近な社会問題をどう解決するのか同時進行で興味をくすぐられる。
原案・脚本の金城一紀と言えば岡田准一のアクションを大胆に取り入れた『SP 警視庁警備部警護課第四係』をはじめ、小栗旬を起用した『BORDER』に『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』で知られる。それだけに綾瀬はるか演じるヒロイン・菜美のアクションも迫力満点だ。『金城一紀(pageturner1029)ツイッター』では本作について「企画の種をまいたのは、三年前のことでした」と明かしており、時間をかけて準備したことが分かる。「アクション部分はみんなで色々と試行錯誤して女性にもカッコイイと思ってもらえるようなアクションを目指して作ってます」というからかなり苦心したのだろう。
特に「綾瀬はるかさんの巨大な才能を、ぜひ目撃してください。アクション、コメディ、シリアス、なんでもこいです」と彼女の演技に信頼を寄せている。これまで日本になかったエンタメ作品を目指した冒険的なドラマだという金城をして「でも、綾瀬はるかさんなら違和感なく作品世界を引っ張っていってくれると思いましたが、想像以上でした」とそのポテンシャルに舌を巻いていた。