小栗旬主演による火9ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(関西テレビ制作・フジテレビ系)が6月13日の放送で最終回を迎えた。小栗演じる稲見朗と自衛隊時代に同期だった元特殊部隊員・結城雅(金子ノブアキ)が前話より登場してドラマはクライマックスに突入、最終話はその結城との壮絶なアクションシーンの後にまさかの展開となる。
結城が自衛隊を抜け出してテロを企てた理由を明かし、稲見もまた隊を辞めるに至った過去を振り返った。稲見は「この国や国民のためになる」との思いから使命を果たしていたが「実は国家のためにやらされているだけではないか」と疑問を感じるようになる。テロに立ち向かう公安機動捜査隊特捜班を描く本作が大きなテーマとしてきたのは「国家の陰謀」なのだ。
最終話では結城の最期によって公安機動捜査隊特捜班のメンバー、元刑事で特捜班班長の吉永三成(田中哲司)や元機動隊爆発物処理班の樫井勇輔(野間口徹)、元ハッカーでサイバー情報分析のスペシャリスト大山玲(新木優子)、元公安部で稲見と「同じ闇を知る」ストイックな男・田丸三郎(西島秀俊)、そして稲見朗(小栗旬)がそれぞれ「国家」への不信を募らせる。
ラストシーンは樫井が爆弾の設計図を作る姿やテロ組織「平成維新軍」の情報をハッキングする大山玲、海外の政府関係と思われる謎の男と接触する田丸、何かを決意したように鋭い表情を見せる稲見が映し出された後にテレビで「緊急ニュースです」と報じられた。