エクアドルで9月23日に開催される「ミス・ユナイテッド・コンティネンツ」の世界大会。英ノーサンプトンシャー州に暮らす28歳のゾーイ・スメールさんは本年度の英国代表としてその準備にあたっていたが、彼女は関係者のある一言にすべてのやる気を失ってしまった。女性としてあくなき美を追求するにせよ、自分には犠牲にできるものとできないものがあるというのだ。
「サイズ10ではダメ。大柄に見えるから本選前にもっと体重を落とさなければ。しっかりとしたダイエットプランを。」
ミス・ユナイテッド・コンティネンツ大会・エクアドル支部長からそう言われて強いショックを受け、やる気を失ってしまったというゾーイさん。時間をかけて自分自身を見つめ直した末に、「そんなことを要求してくるなら世界大会には出場したくありません」とこのほど英国支部に棄権の意思について連絡したそうだ。
ここ10年にわたり毎年のように挑戦し続け、先の英国代表選考会では11人のファイナリストを破っていたというゾーイさん。悲願であったミスコン英国代表のタイトルをついに獲得したのに、それを放棄してしまうのはやはり勿体ない。何よりも彼女の棄権で英国代表に繰り上げる者がガリガリに痩せているとしたら、ゾーイさんが世の中に訴えたいことはすべて水の泡となってしまうのだ。