かねてよりドナルド・トランプ氏の大統領就任に納得がいかないと明かしていた俳優アレック・ボールドウィンが、「トランプの大統領の座は今年いっぱいはもたないだろう」との予想を語った。

「僕はドナルド・トランプが憎いってワケじゃない。人生を謳歌してほしいとも思っている。ただアメリカの大統領になってほしくないってだけさ。」

そう語っていた俳優アレック・ボールドウィンが米コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』でトランプ米大統領のモノマネを披露し大評判になり、新シーズンでも大統領のマネを続行することになった。それでも「本人に対し悪意はない」と語っていたアレックが『Vulture』の取材に応じ、就任から約8か月の大統領をこのように評価した。

「（トランプが大統領の職についていることについて）笑ってしまうような要素は、もう無いね。」
「今はただの悪夢だ。悪夢のような現実なのさ。」
「トランプは、『もしも不適切な人物が飛行機に触ろうものなら、飛行機ごと地面に墜落させてやろう』って考えるタイプの男さ。」

またアレック本人が大統領のマネをし人々を楽しませることは、「人々の不安感や恐怖心をある程度減らす効果があると思う」ともコメントしている。

ちなみにアレックとトランプ大統領はニューヨークでも大変な有名人だが、出くわすことはあまりなかったという。

「だって、トランプのことを知っている人なんていなかったから。」
「いつも言うことだけど、トランプがニューヨークで生き抜くことができたのは親しい人間がいなかったからさ。ディナーに呼ばれたこともない。食事を共にする人もいない男だった。彼と座り、彼の考えについて話した事ことがある人なんていなかった。」
「そして今の彼について、僕の知人の多くはこう考えている。何か問題があるんじゃないかって。神経学的にも、心理学的にもね。そうなのかもしれない。でも僕はこう考えているんだ。物事を考え尽くせない人なんじゃないかって。」
「大統領選に出たのも悪意があったからだろう。不正操作があったから勝っただけ。その彼も、今じゃ惨めそのものさ。人にバカにされているし。」