大変気が強く、腹が立てばパパラッチも迷わずパンチ。そんな“困ったちゃん”俳優アレック・ボールドウィン(55)が、このほどトム・クルーズ(51)の出演作『ロック・オブ・エイジズ』(2012年)を「完全な駄作」とメッタ斬りにした。
10月22日にニューヨークにて開催された「American Magazine Media Conference」に、人気俳優アレック・ボールドウィンが颯爽と登場。そこで饒舌に映画について語ったものの、その中にいくつか仰天発言があったとして物議を醸している。まず昨今の映画事情につきアレックは「つまらん」とバッサリ。以下のように現状を嘆いている。
「今じゃ、自分の人生の方が映画館で鑑賞できる映画よりずっと面白いってワケさ。」
そんなアレックも、自身が出演した映画すべてが“鑑賞するに値するものだ”とは決して考えていない。中でもトム・クルーズ、ラッセル・ブランド(38)といった豪華キャストの出演が話題になった映画『ロック・オブ・エイジズ』についてはこう語っている。
「ありゃ、完全な駄作だった。」
同作のメガホンをとったアダム・シャンクマン監督、またトムら出演俳優が好きだったため出演を承諾したというが、撮影が始まって早々「ああ、神様、俺ってばなんてことを…」と出演を激しく後悔したという。すでに芸歴は30年以上、「役者なら映画が駄作かどうかすぐ分かる」というアレックは、今もこの映画に出演したことを恥じているもようだ。
このように映画界の現状を厳しく批判する一方、自らの“失敗作”をも「ダメ」と認めたアレックは立派―と言いたいところだが、同作品に情熱を注いだキャストと関係者にしてみれば痛い一撃となったはずだ。このような発言をして俳優業を続けていけるのか心配になるが、まだまだアレックを必要とする映画は多い。しかしアレック本人は「すごく引退したいね。うん、この仕事を辞められたら毎日きっと天国だ」などとも人気誌に語っており、残念ながら映画界にあまり未練はないもようだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)