オーストラリアのシドニーで今年5月、ある要求を店員に断られて激怒した女。店員が持っていたケーキを潰しフィアンセとともに店の商品を壊すなどして大暴れしたが、その裁判がこのほど行われた。結果としてこの女に犯罪歴がつくことはなく、世間からは「甘やかされすぎ」といった声があがっている。『The Daily Telegraph』『Metro』など複数のメディアが伝えた。
今年5月27日、シドニーにある台湾ティー(タピオカティー)専門店「Gong Cha(ゴン・チャ)」でティアラ・スリアナ(25歳)がドリンクを注文した際、スタッフにシロップを追加するよう3回も要求したという。
対応したスタッフのチェン・リアン“ジェフリー”リウさん(20歳)は、一度ならまだしも三度もシロップを求めたことでそれを断った。これにティアラは逆ギレし、チェンさんが持っていた120豪ドル(約1万円)のケーキを叩き潰して床に落とした。それはチェンさんが同僚の誕生日のためにサプライズで注文したピンクのビキニをテーマにしたユニークなケーキであり、数分前に店に配達されたばかりだったそうだ。
高飛車に要求を通そうとするだけでなくケーキまで台無しにされたことに腹が立ったチェンさんは、ティアラの腕を掴みケーキ代を弁償するように伝えた。するとティアラのフィアンセだというフェイズ・サーディーが介入し、逆ギレした恋人を落ち着かせるどころか、カウンターの設備や客用のマグを次々と壊したのだ。その被害額は2,000豪ドル(約17万5,000円)にも上ったという。