プロテニスプレイヤーの錦織圭選手(27)が19日、都内で開催された『「LIXIL錦織チャレンジ」~ユニバーサルテニス体験~』にサプライズ登場し、品川区立台場小学校の小学生24名とテニスを通じての交流を楽しんだ。「子供に接するのは好き」という錦織選手、緊張を強いられる大会の合間にリラックスした表情を見せた。一方の小学生たちは、世界で活躍する日本屈指のテニス選手の繰り出すスーパーショットを間近で見て「すごい!」と目を輝かせていた。
まずコートに登場したのは、車いすテニスで日本ランキング7位の船水梓緒里選手(16)。彼女は「今日はみなさんと一緒に楽しくテニスができたらと思います」と挨拶し、小学生はみな、車いすに乗って移動する練習をした。子供たちは体験を終えて「難しかった」「(車いすテニスプレイヤーは)すごいと思った」などと感想を述べた。
そして錦織圭選手がサプライズで登場すると、飛び跳ねて喜ぶ子もいた一方で、ほとんどの児童は唖然としてしまったようだ。その後、児童はボールを2球ずつ打ってみることに。打った後は、錦織選手または船水選手とハイタッチする。「テニスはやったことがある程度」という子が大部分だったが、錦織選手は「ナイスショット」「おー、上手いね」などと次々に声をかけていく。錦織選手から直に手をとってもらい指導を受けたラッキーな児童は、錦織選手のアドバイスでぐんと上手くなったことに驚いたようだ。
他にも錦織選手と船水選手のエキシビションラリーが行われたり、両選手がそれぞれ児童1人と組んで、ダブルスで試合したりと見ごたえ十分。しかし最も沸いたのは、錦織選手の股抜きショットとエアケイを披露したとき。猛スピードの球が繰り出されると、小学生たちは「すげえ!」と目を丸くした。
錦織選手は子供たちとの触れ合いに「楽しかったですね。みんなうまかった。みんなも大きな夢を持って頑張ってください」とにこやかに挨拶して、コートを後にした。
これに先立って開催された『ユニバーサル社会の実現に向けたLIXILの活動を発表するプレス発表会』では、公式アンバサダーを務めることになった錦織選手の就任式が行われた。錦織選手は「さまざまな環境でプレーしてきて、ユニバーサル社会は大切なんだなと思い、その中で自分も少しでもお手伝いできれば光栄です」と意欲を見せた。