このほどミス南アフリカでモデルの女性が、ヨハネスブルグの孤児らをチャリティー企画のために訪問した際の写真が一部で「差別行為だ」と炎上する事態となっている。英『Metro』や『Independent』など複数メディアが報じている。
7月5日、2017年のミス・南アフリカに選ばれたデミ=リー・ネル=ピーターズさん(22歳)はヨハネスブルグ市内にあるソウェト地区で、飢えた人々に温かい食事を提供する“スープ・キッチン”のボランティアの一員としてチャリティーイベントに参加した。
イベントでは孤児かHIV陽性、もしくはその両方の問題を抱えている子供たちに、他のボランティアたちとともに食べ物を提供した。その後、デミさんはイベントの様子を伝えようと、ひとりの子供に食べ物を渡している写真を自身のTwitterやInstagramに投稿した。するとユーザーらはデミさんがはめていたラテックス(天然ゴム素材)の使い捨て手袋に注目し、「なぜ、子供たちと触れ合うのに手袋をしているのか」「病気感染を恐れて手袋をしたのか」「黒人の子供を触るのが嫌だから手袋をはめているのか」「差別だ」「ミス南アフリカともあろう人物が、黒人に触れるのに手袋とは何事だ」などといったデミさんを非難する声が相次いだ。これらの声に対してデミさんはTwitterで次のように弁明している。
「私は差別主義者ではありません。あの場にいたボランティア全員が、小さな子供たちに食べ物を手渡すことに関して衛生面を考慮して手袋をするように言われたのです。みなさんが思っていることは完全に誤解です。私にとってはこの日、300人ほどの子供たちが温かい昼食をとれたことが何より大切でした。手袋をしていたことで、みなさんの反感を買ってしまったのなら謝ります。でも誤解されて悲しく思っています。」
チャリティーを企画したディレクターのキャロル・ディアンティさんも「SNS上の批判はまったくもってバカバカしいことです。スタッフのメンバーやボランティアたちも食事の準備をする間は全員手袋をしていました。食べ物を取り扱うので手袋は必須です。この日は成功した一日となりましたが、世間の関心が手袋にいってしまったことを非常に残念に思います」と話した。