writer : sekihara

大自然が生み出す“食とワイン”を堪能する 「オーストラリアグルメ」が今、熱い

「オーストラリア」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。コアラやカンガルーなどの動物や、エアーズロック、グレート・バリア・リーフ、シドニー・オペラハウスなどの名所を思い出す人は多いだろうが、グルメを挙げる人は意外に少ないのではないだろうか。そんななか「今、オーストラリアグルメが熱い」という話を耳にした。近年グルメレベルも大幅に向上し、今年の4月には「世界のベストレストラン50」の授賞式もオーストラリアの都市メルボルンで開催されるなど、世界の食通たちから注目を集めているオーストラリアグルメ。その魅力を探ってみた。

オーストラリア政府観光局(http://www.australia.jp)が行った調査によると、渡豪経験がない人で、オーストラリアから“美味しい食やワイン” を連想した人は26%だった。しかし渡豪経験のある人では60%がオーストラリアの食とワインを評価していることが判明した。つまり、実際に現地で体験した人たちには好評であるが、それがまだ認識されていないのが実状のようだ。

『ELLE gourmet』2017年7月号別冊付録「TASTE OF AUSTRALIA」

近年オーストラリアのグルメシーンは進化している。そこでそれを広く伝えるために選ばれたのが、グルメに関心の高い人たちに影響力のあるグルメ情報誌『ELLE gourmet』(ハースト婦人画報社)だ。7月号(6月6日発売)の別冊付録は、まさにオーストリアグルメ大特集。「TASTE OF AUSTRALIA」と題して28ページに渡り、メルボルンやシドニーにおけるフードシーンが紹介されている。同国では、オーストラリアならではのクリエイティビティを追求した、レベルの高いガストロノミーレストランが続々オープンしており、具体的には「新進気鋭のシェフ」「郊外レストラン」「進化系フード」などをテーマに、レストラン、カフェ、マーケットの最新情報や、スターシェフなどが掲載されていて、これ1冊でレストランガイドブックとして十分役立つ情報量だ。

食とワインが魅力のオーストラリア(c)Tourism Australia

ではズバリ、オーストラリアグルメの魅力は何なのか。これについても、別冊付録に「オーストラリアの食を堪能すべき6つの理由」として紹介されている。それによると、1. 進化するガストロノミー、2. 移民文化、3. 高品質の食材、4. バラエティ豊かなワイン、5. ここにしかない固有種、6. コーヒー先進国、が挙げられている。この中の「ワイン」については、オーストラリア全土には60か所以上の認定ワイン産地があり、数々の受賞歴を誇る世界的に有名なワインを生産している。シドニー近くのハンター・バレーではワイナリー・イベントが開かれたり、メルボルン近くのヤラ・バレーでは最高級のシャルドネ、ピノ・ノワールや、スパークリング・ワインが味わえるという。ビーフ、ラム、サーモンなどオーストラリアを代表する食材を使った料理も楽しみだが、オーストラリアでは他の国と比較にならないほど、美しい自然や景色を堪能しながら人々が屋外での食事を満喫しているそうだ。

グルメが進化しているオーストラリア(c)Tourism Australia

5月29日には、日本航空(JAL)が成田―メルボルン線を9月1日から就航することを発表したばかり(https://www.jal.co.jp/inter/campaign/mel/index.html)。ますます便利になるメルボルンへ「食とワインを満喫する旅」に出かけてみるのも良さそうだ。美味しさはあなたの舌で確かめなければ分からないのだから。
(TechinsightJapan編集部 関原りあん)

オーストラリアグルメの旅が楽しい(c)Tourism Australia

シーフードも味わいたい(c)Tourism Australia

マーケットやスーパーを巡るのも楽しい(c)Tourism Australia

屋外で食事を楽しむことが多いオーストラリア(c)Tourism Australia

ラム肉も名物(c)Tourism Australia

コーヒー先進国オーストラリア(c)Tourism Australia