さすがはオーストラリア、というほかない。エキゾチックアニマル好きにはたまらない話題がノーザンテリトリーから飛びこんできた。裏庭で50年以上にわたりワニをペットとして飼っている一般家庭があるというのだ。
オーストラリアの歴史において、いつの時代においても人々をそれは恐れさせてきたワニ。そのワニをペットとして飼っている家族が北部ノーザンテリトリーのダーウィンにいる。しかも飼い始めてからなんと50年以上が経過。ファミリーには代替わりがあったもののワニはいまだに健在だという。
『ABC Australia(オーストラリア放送協会)』の取材に、「メスで名前は“アルバート”、家族の立派な一員よ。推定年齢は70歳。飼育許可証も持っているわ」と話したのは、現在の飼い主ヘレン・ハリトスさん。彼女が5歳であった1958年、クロコダイルハンターであった父親のジョージさんがメアリー・リバーにて捕獲したが、当初飼育を希望していた者が辞退を申し出たことからハリトス家のペットとして迎えられた。ジョージさんは1992年に亡くなったが、ファミリーはアルバートを野生に返す、あるいは動物保護局などに引き渡すということは考えなかったという。
アルバートはワニの中でも最大級とされる「イリエワニ(英名:Saltwater crocodile)」で、現在の体長は驚くことに4メートルもある。もしもその大きな口で噛まれたら、どんな大人でもたやすく命を落とすであろう。そうした不幸な事故が起きないのは、アルバートは空腹になるとサインを出して知らせてくれるからだそうだ。「私にとってワニを飼うことは皆さんが犬を飼う感覚とほとんど同じ。ワニの世話は結構ラクなのよ」とヘレンさんは語る。ただし非常に獰猛で危険な動物であるため、ぞんざいに扱うことだけは禁物だそうだ。
出典:http://www.mirror.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)