6月4日放送のバラエティ番組『フルタチさん』(フジテレビ系)に早稲田大学の現役女子大生・南谷真鈴さん(20)がゲスト出演した。世界的な登山家として知られる彼女は今年4月13日、北極点到達に成功して世界で53人しかいない“エクスプローラーズ・グランドスラム”(七大陸最高峰・北極点・南極点到達)を世界最年少で達成している。そんな彼女がこれまでに「死ぬかと思った瞬間」を明かす。
雪山で滑落して極寒の川に落ちそうになったり、北極ではホッキョクグマにおよそ5mの至近距離で遭遇するなど命がけの体験をしてきた南谷さん。なかでも2016年に北アメリカ大陸最高峰のデナリ(標高6190m)でテントにいたところ、突風に襲われたのが一番辛かったという。風速60m/sで吹きつけられて彼女はテントが飛ばされないように1人で中から支え続けた。なんと「9日間」もである。「テントの鉄のポールが折れてそれが体を貫きそうで怖かった」「テントのジッパーが勝手に開いて冷たい突風が中まで入るが手を離せないので締められない」「9日間支え続けてぎっくり首のようになった」と当時を振り返った。
番組では風速60m/sの突風がどれほど強烈か体験しようとスタジオに巨大扇風機を用意して、ゲストのお笑い芸人たちが挑戦することとなった。巨大扇風機に近づくほど風速が強くなる形で「20m」「30m」「40m」「50m」「60m」と進んでいく。最初にチャレンジしたサンシャイン池崎は「“60”までしか出ないんすか!」と強がったが、「40m」まで進んだところで吹き飛ばされてゴロゴロと転がされてしまう。目をむいて「絶対ムリです!」という彼の言葉に、カンニング竹山と劇団ひとりは「今のを見て…やりたくない!」と腰が引けていた。そんな2人は一緒に挑戦するが這いつくばるように「30m」まで進んでギブアップ、ひとりが竹山のズボンを引っ張ってお尻を見せるお笑いで場をしのぐ。
最後に挑戦したのがアキラ100%だ。彼は風速60m/sのなか「お盆を返す」芸を見せるという課題を背負っている。MCの古舘伊知郎が「ひっくり返すことができるのか? 放送コードが心配であります」と実況して盛り上げると、アキラ100%は「20m」地点で両手を離してみた。お盆は風圧でしっかりと体に密着している状態だ。そこからお盆を押さえつつ前に進んでいくが片手が塞がるとバランスもとりづらそうだ。「30m」のところで体が横に向いたと同時にお盆は一瞬にして遥か後方に吹っ飛んでいった。「キャー」という山崎夕貴アナの叫びや陣内智則の「助けてあげて!」という声が響きカンニング竹山、劇団ひとり、サンシャイン池崎の3人が駆け寄って毛布をかけた。