年間を通してどんよりとした肌寒い日が多いイギリスでは、気温が20度を超えた晴天日ともなると人々は日光浴に精を出し、男性は上半身裸で女性は露出が多い服装をする人も少なくない。このほど背中が大きく開いたクロップトップを着て買い物に出た女性が、店のスタッフに追い出される目に遭った。英『Mirror』や『The Sun』などが伝えている。
英ハンプシャー州ゴスポートに住むリアン・ケネディさん(30歳)は6月13日の午後2時頃、地元にあるホームセンター「The Range」に生後9か月の娘を連れてやってきた。天気が良かったので、午後は自宅庭で娘と時間を過ごそうと思いガーデニング商品を購入するためだった。
リアンさんが店内で買い物をしていると、女性スタッフが近付いてきてトップスが店内では不適切なので上着を羽織るか店から出て行くようにと指示した。リアンさんは背中が大きく開いたデニム地のクロップトップを着ていた。最初は冗談かと思い笑って済ませようとしたが、その女性スタッフは「トップスを着ていない上半身裸の男性が店に来ても同じことを言う」と話したという。
リアンさんは「この日は24度もあったのよ。私がビキニを着ていたならそう言われても理解できるけど、普通に夏服を着ていただけでどうして注意されなければならないの」とスタッフの対応を不満に感じた。しかしそのスタッフは店での服装に関するポリシーは入り口に貼ってあることを伝え「上着を羽織るのが嫌なら、ドアはあちらですよ」と出て行けと言わんばかりに告げたという。何事かとジロジロと見る周りの客の視線に耐えられず、リアンさんは慌てて店を出ざるを得なかった。入り口に貼られているドレスコードは「全ての客はシャツを着ること」とだけあり、細かい指定は記されていなかったようだ。
自宅へ戻っても、侮辱されたような気持ちになり怒りを感じたリアンさんは夫に事情を話し、正式に「The Range」へ苦情を言うことに決めた。そしてカスタマーサービスへ連絡すると「気分を不快にさせて申し訳なかった」とリアンさんに平謝りしてきたという。