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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】初の“中国製”旅客機、いよいよ5日に試験飛行!

今年2月に伝えられた、中国製の旅客機『C919』が年内にも初飛行を迎えるというニュース。いよいよ空に飛び立つ準備が整ったそうだ。新機材をどんどん購入することで知られるカタール航空のCEOも強い興味を示しているだけに、失敗は決して許されない。パクリ文化の汚名も返上したいところであろう。

中国政府が大きく出資した「中国商用飛機有限責任公司(Commercial Aircraft Corporation of China, Ltd」が開発を進めてきた、中距離フライト向けの旅客機『C919』がついに試験飛行を迎える。気象条件が悪くなければ5日にも上海浦東国際空港から空に飛び立つそうだ。

このプロジェクトは2006年にスタートし、国内の200以上の企業と36の大学が参画。2016年の初飛行を目指していたが計画はいったん頓挫していた。試験飛行ほかすべてが順調にいけば、2020年から2022年の間にも本格的なフライトがスタートするであろうという。ボーイング737やエアバス320を強く意識したC919 。通路は一本のナローボディで、最新情報によれば座席数は158~168(最大で174との報道も)で航続距離が平均4,075~5,555kmと示された。

そして中国のパクリ文化を批判する人々が最も注目したのは、C919が本当に中国製なのかという点だ。設計と組み立てこそ上海で行われるものの、“純国産”かと追及されれば「そうではない」とのこと。米GE・アビエーションと仏スネクマの合弁事業であるCFMインターナショナルが開発した「LEAP-X1C」と呼ばれる高バイパス・ターボファン・エンジンを搭載し、アビオニクス(電子通信機器、航法システム、自動操縦装置、飛行管理システムなど)はCFM製であることを明らかにしている。皮肉なことに、これには乗る側から「ホッとした」との声もあがったようだ。

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